ラブラドールにご用心
4月 3rd, 2010 by info
時は3月14日、早春の朝未だき、事件は起こりました。
もんちゃんを連れ、いつものように牛久シャトーの生垣沿いを歩いていると、正面の門の脇にある電柱に大型犬の繋がれているのが見えました。それは極ありふれた黄土色したラブラドールで、一見特に問題もなさそうな犬でしたが、それが第一の判断ミスでした。それでも、我々は歩道を降りて彼の行動範囲を避けるように通り過ぎようとしました。しかしながら、明らかに間合いを測るの点において私は大きな第二のミスを犯してしまいました。それはむこうのリードの長さが目測以上に長かった点ともんちゃんが彼に親近感を抱いて近づく可能性を考慮し、より短めにリードの位置を持ち替えることをしなかった点にあります。しかし、これまでに他の犬に必要以上の用心をした事が無く、脅威を感じたこともありませんでした。
不覚にも、私の予想を裏切って彼は勢いよく飛び掛ると、もんちゃんの首に咬みついたように見えました。虚を突かれた私は反射反応的にもんちゃんを強く手前にひっぱっていましたが、後で考えると大変危険な行為であったと反省しています。頚動脈の付近に噛み付いていたら、皮膚と一緒に血管損傷を惹起し,極めて不幸な結末になった可能性があるということです。一旦咬みついた彼の顎の力は物凄く、更に両手を上下の顎に掛けて開口させようとしましたが全く開く気配がありません。初めもんちゃんも相手の暴挙に対して敢然と挑みかかるような素振りを見せましたが,首が自由にならず相手に噛み付くことも出来ず、もがいていました。その時、道路に這い蹲るような恰好から上体を起こして振り向けば、ラブラドールの飼い主はなすすべなくリードをただ引っ張っているだけでした。最早絶望的な心持で私は犬の顎に渾身の力を込めていました。
いつ彼の口が開いたのかはよく分かりませんでしたが、気が付くともんちゃんは咬みつきから解放され自由になっていました。慌てて受傷具合を確認しましたが、てっきり頚に咬みつかれたものと思っていたのに、慌て者のラブラドールがまんまと口にしたのは首輪とリードの連結部の辺りだったようです。綺麗なもんちゃんの顔が傷つけられる事も無く、大事にも至らなかった安堵感で一息ついて、見れば私の右手の掌から可なり出血していました。調べると七、八箇所の咬傷があって、痛みと拇指の痺れを自覚しました。遠くから眺めていた牛久シャトーの警備員と、通りすがりの早朝散歩の方が[大丈夫ですか」とかなんとか声を掛けてきましたが、「だいじょうぶでもない」と答えました。
格闘数分、一種の虚脱感に襲われて出血する右手掌を左手で抑えながらしばしの間そこに立っていましたが、私はラブラドールの飼い主に近づいて、その氏名と住所、電話番号を確認しました。そして、今後こういう事が無いようにして頂きたいと釘を刺しておくのも無論忘れませんでした。
ラブラドールがおとなしい非好戦的な犬であるという、他の多くの人が持っているであろう思い込みが私にもあって、とんだ目に遭いました。しかし1例の例外を以って、彼らが盲導犬や介護犬として健気に務める従順で賢い犬種であるという一般的な評価を覆すものではありません。ただ、それ以後は前から犬がやって来たら自然と身構えてしまうようになったのも事実です。まさかのときは、向かってくる相手の眉間を思い切り蹴るのが良いときかされましたが、そんなことのない様にと思うばかりです。
(Mann Tomomatsu)
相手が全面的に悪いように見えますが、大型犬に近づけたあなたに非があります。
挨拶も交わさないうちから、不用意に近づけたあなたが全面的に悪いです。
相手の犬が噛みついたからと言って、さも、あなたに非が無いような書き方をした記事を書くのは恥ずべきことですよ。
医師としてこの街で開業しているなら、もう少し言葉を選んで書くべきです。
あなたの人柄を疑ってしまいますよ?
自分で飼っている犬の制御ができない飼い主が多い事もまた事実ですが
今回の事故でどちらが悪いか決めるとすると、当然の如くあなたのほうです。
大型犬に無造作に近づく愚行を犯したのはあなたですから。
被害にあったのではなく、被害に遭わせたのですよ?
犬を飼うのであれば、犬についてちゃんと勉強をしましょう。
また、「向かってきた犬を蹴る」は愚行です。 変な事を広めないように。
犬を飼うのであれば、緊急時の対処位覚えておきましょう。
噛まれた場合、相手が離れないときは、鼻を強く摘み塞げば口を開けます。
また、噛みついてしまい離れない時にも同様です。
あまりにも犬に対して無知で責任のない言葉でのブログで非常に残念です。
通りすがり様、コメントありがとうございます。院長の高山です。
実は散歩をしていたのは私ではなく、私が散歩をお願いした方なのですが、犬のしつけについてもっと勉強しなければいけないと痛感しました。犬のしつけ・飼い方についてはいろいろと本を読んだり先生に教わったりしているのですが、教える人によって内容が違うことがあって戸惑うことがあります。相手の犬の顔を蹴るという方法もそのひとつとして記載されていたのですが、それは間違っており、鼻を強く摘み塞ぐという方法が有効なのですね。良い方法を教えていただきありがとうございます。咄嗟の時にうまくできるかどうか自信がありませんが、ふだんから練習しておいたほうがいいでしょうか。それよりも、そういう状況に陥らないように大型犬には無闇に近づけない様、今後は十分気を付けたいと思います。いろいろと有用なアドバイスをしていただきありがとうございました。今後も「これはおかしい」という点があれば指摘してください。宜しくお願いします。
大型犬の飼い主には相当な注意義務がありますので、その管理責任を問われます。放置しておきながら近づけた方が悪いなんて理屈は通らない。過失相殺はあるかもしれませんが。余り一方的な誹謗中傷はよくない。